「脳圧」と「頭痛」の関係
「高すぎる脳圧」を引き起こす最も代表的な症状が「頭痛」です。
【脳圧が原因で起きる典型的な頭痛】
□朝起きた時、すでに頭痛がしている
□眼の奥が疼いてくると頭痛がする(前兆があってから起きる頭痛)
□肩こりがひどくなると頭の後ろが苦しくなって頭痛が起きる
□頭が膨らんだような頭痛がする
□頭にリングがはまっているかのような締め付けられるような頭痛(またはしびれのような感じ)
□頭痛がひどくなると吐き気がする
□頭痛の他にもふわふわしためまい、眼の焦点が合いづらい、乗り物酔いしやすいなどの症状を併発している
□頭痛薬の服用するタイミングが遅れると、全く効かないような頭痛
臨床経験上、脳圧が原因で起きている頭痛として多いものをあげてみました。あてはまるものはありましたか?

頭痛を解剖学的に理解する
脳圧が高いとなぜこのような頭痛が起きるのでしょうか?

実は脳そのものが痛みを感じることはありません。どこが痛みを感じているのかというと脳を包んでいる「硬膜(こうまく)」といわれる膜です。
脳は内側から 「軟膜」「クモ膜」「硬膜」という3つの膜で覆われています。左は頭蓋骨の断面図を拡大したイラストです。
軟膜は脳をぴったりと優しく包み込み、クモ膜は細い柱がいっぱい立っているような構造で空間が広がっています。これを「クモ膜下腔」といい、ここを脳脊髄液は流れています。
一番外側を覆っているのが「硬膜(こうまく)」。これは頭蓋骨に張り付いている強靭な膜で、剥がそうとしてもなかなか剥がれません。

さらに脳膜の部分を拡大したマニアックなイラストがこちらです。脳脊髄液はクモ膜下腔を流れています。
ちなみに、 いきなり殴られたような頭痛に襲われたら「クモ膜下出血」が疑われるので、すぐに脳外科にかかりましょう!
脳圧が原因での頭痛は徐々に痛みが強くなるタイプなので区別ができます。
さて、話を脳圧と頭痛の関係に戻しましょう。

脳脊髄液が頭蓋骨から背骨のほうへ流れなくなると、頭蓋骨内の圧力が徐々に高まってきます。脳も圧迫されるんですが、同時に脳を包んでいる膜にもテンションがかかります。
高まった脳圧はイラストのオレンジ色の矢印のように全体にテンションをかけていきます。このとき痛みを感じる「硬膜」にも強いテンションがかかります。
これが脳圧による頭痛の原因です。
頭痛でお困りの方に聞くと、
「徐々に痛みが強くなる頭痛」
「頭が膨らんだような感じになって、頭痛がする」
といった表現をされることがあります。
脳圧による頭痛には”時間による変化”があるのが特徴です。脳圧は一気に高くなるのではなく、徐々に高くなるからです。また内側から圧力がかかるため、感覚的に膨らんだような感じます。「頭が圧力釜のように・・・」と表現される方もいらっしゃいました。
夜寝ているときは横になっているため、重力による脳脊髄液の流れが少なくなるので、頭蓋骨内に脳脊髄液が溜まりやすい状態ともいえます。そのため朝起きたときにすでに脳圧が高い状態になり、「朝起きた時から頭痛がする」のです。
脳圧が高くなる詳しいメカニズムはこちらをご覧下さい→ 「脳圧調整とは」

詳しくはこちら → 「脳圧が高くなるメカニズム」
頭蓋骨を後ろに引き戻し、頸椎との位置関係を正します。頭蓋骨と頸椎がそろうとつまりが取れた流しのようにすーっと脳脊髄液が流れていきます。
②頭蓋骨の動き(一次呼吸)を改善する

③消化器系を整える。
オーダーメイドの施術を行います。

慢性的な頭痛 片頭痛

「膨らんだような感覚」
「締め付けられるような痛み」
「とにかく頭が重くなる」
いろいろな症状を出しますが、すべて脳脊髄液の流れが悪くなっていることが関係しています。
めまいも伴う頭痛

吐き気も伴う頭痛

脳圧と自律神経失調症

頭蓋骨の動き、脳圧の適正化で自律神経の乱れを戻しませんか?
ふたば整体院では施術期間を3つの段階に分けています。
①脳圧を下げて不快な症状を集中的に取り除く段階
まずは脳圧を下げて頭痛やめまいなどのお困りの症状を軽減することに注力する段階です。頸椎、頭蓋骨の位置関係、個々の頭蓋骨の動き、一時呼吸の改善を進めていきます。
経験上、この段階ではあまり間隔を空けずに連続的に施術することで改善も早くなり、カラダも安定することが分かっています。週に2,3回の来院をお願いします。
②脳圧を安定化させる段階(脳脊髄液の流れを整える)
集中的な施術で脳圧が下がると頭痛の程度や頻度もぐっと下がってきます。
次の目的としては「脳圧を良い状態で保つ」ことになります。
気圧や気温などの環境の変化、寝不足、過労などの生活からくる負担により、脳圧は上がってしまうことがあります。それらのストレスがかかっても脳圧が安定してよい状態であるため、個々の頭蓋骨の動きや内臓の機能を改善をすることで、変化に対する対応力を高めていきます。
施術目安としては週1回程度。この段階で施術をしていくと「そういえば今月頭痛がなかった」というくらい、いつのまにかカラダが変わっていることがよくあります。
③脳圧をメンテナンスの段階
②の段階を経て、頭痛がほとんどない状態になっても、なにかと負担の大きい現代社会では「ちょっと調子悪くなってきた」ということもあります。
すごく悪化する前に「ちょっと調子悪くなってきた」と感じられること、じつはこれがとても大事なんです。
頭痛持ちの方のほとんどは「頭痛があって当たり前」ということが多く、小さなカラダの不調にも気付けなかったんです。
小さな症状を感じられる=自分の健康管理能力が上がった
ということです。
定期的に来院してもらうことで、さらに自分の不調を感じる能力が上がってきます。
継続した脳圧調整は◎
脳圧調整は継続した来院をお勧めします。脳圧を調整することは間接的に「自律神経」「内臓」を整えることにもなるからです。
どうしてもストレスの多い現代社会。自律神経が乱れることがたくさんあります。いつまでも健康で元気に過ごすためには「自律神経」「内臓」が正常に機能していることが大切なのです。
ふたば整体院は困ったときにはいつでも掛かれる身近な整体院でありたいと考えています。